<ジャップ>という一種のネットスラングは、自嘲である。けして日本人を馬鹿にしているわけではない。伝統的な慣習をあざ笑い、無個性のロボット就活を異様と感じる。そういった思いがありながら、いざ、「Tシャツ一丁でテレビに出るディレクター」に対して、否定的な感情を抱いてしまう。ふだんは、合理性のないシステムを疎んじ、憤る。しかし、現実世界、社会生活において、その内的な気持ちに対抗することができず、自然に迎合してしまう自嘲的な態度をこそ、<ジャップ>と呼ぶのだ。さながら軍隊のような、まったく同じスーツの行進をあざ笑いながらも、大量のありに押し流されてしまう。同調圧力に負けた、というよりは、主体性がない自分自身のせいで折れてしまった。それが現状である。この自嘲を超えてこそ、自由な世界は待っている。