で、キャラクターについては、よく分からないままだが、垂れ流す。個人の開陳は、もっとも大事だ。僕がおそらく、キャラクターの中でもっとも興味を持っているパーツは、鼻と手である。

まったくの偏見であるが、少女漫画は、カクついた手が多い。カクついた手に魅力がある、その魅力を仔細に話すことはうまくいかない。印象論でしかない。リアルな手を見ても、それはキレイだとは思うけれど、自分の琴線に触れない。カクついた手は、何かを想起させるのだろう。幾何的にパターンがあるので、キレイという話ではない。リアルな手では達成しえない何かがあるのではないかと思う。

次に鼻だが、これはおそらく、髪の毛などとの対比だ。レディ&オールドメンを見る限り、鼻の鋭角さ、こわばった様子と、やわらかい髪の毛の様子。この対比構造により、鼻の鋭角さ、カクついた描写が、髪の毛や目や耳といった、曲線がもつ、柔らかさを引き立てている。

と考えていくと、人物造形とは、直線と曲線の対比、柔らかさと鋭さの対比によって、成り立っているのではないだろうか。久々に気持ちがいい仮定を導けた。