調子に乗ったら失敗をしてしまった、軽んじていたら悲惨な事態を招いた。自己評価の低さが、どこに起因するものであるかは分からないが、バイアスをかけた評価は悪循環を招く。自己評価が高いことは、しばしば意識高いと揶揄され、日本人の生来の謙遜さにより、自己評価の低さについての警鐘は少ない。正しく評価できていないという点で、評価の高低は関係なくなる。

自己評価の低さは、自分の評価軸の基準を下げてしまう。目線を下げてしまうので、落下する。よって、他人はみな自分よりも明らかに優れているように見えてしまう。そこで、苦しみが起きる。もちろん、他人との比較などは、なるたけ避けた方がよいが、それにも限界はある。まず、自己評価を正当なものにすることが優先である。

つまり、昨日の自分を基準とするのだ。改善された部分を、少し大目に、評価する。今は自分を低い地点に評価を置いているのだから。悪かった点は、過大にならないように、評価する。どっちにも言えることは、それぞれを、他人事のように、データのように、処理することである。