けもフレが流行っていた当時は、猫も杓子もバッタも「けもフレ!けもフレ!」でうるさかったのが嫌だったし、自分の(そこそこ気合を入れた)記事がさほど受けなかった事も相交じり(完全に八つ当たりじゃねえか)、すごく単純に「けものフレンズ=悪」という、認識になった。

外部の反応が、自分の中での作品の評価に影響してしまう、というのは、前々からある。だから、(言い訳だけども)、そのクールの作品をリアルタイムで視聴するのを避けている。いや、単純になんか見たくねえな、野球なら見たいけどな、っていうのもあるけど。生放送とか、配信とか好きなんだよな。独自の空気感でハラハラする。そう考えていくと、ライブ感(これからどうなるんや、まったく予想つかへんっわ)がある、物語が好きなのかもしれない。


さて、けもフレであるが、あらかたの大騒ぎが終わった後に、1話を見ていったん挫折しかけた。なんだこれは、まったくおもんくねえなあという感じだった。狩りごっこがなんだ、かばんちゃんじゃなくて、ぼうしちゃんじゃねえのか、この世界は一体なんなんだ、という思いで見ていた。ブログのネタにしてやる、(あわよくば、徹底的に批判してやらあ)邪な気持ちを隠さずに、2話へと進んだ。2話って、パーツジャンピングの回だっけ?特性を組み合わせて、成功させるというのは、良かったけれど、そこまで面白くはなかった。冒険してるって感じはしてた。

割りと面白いかもしれないと思ったのは、これは疑いようもなく、3話だった。電池やっべえ崖登れねえ、そこでトキに助けてもらう、トキとアルパカが出会う。トキのホゲ~を緩和するお茶をアルパカが入れる。これが良かった。この物語の本質だと思った。なにか、偶発的な出来事をきっかけに、出会う可能性がなかった2人を結びつけて、カフェもトキの音痴も改善した。これが素晴らしいと思った。

電池の充電の方がメインの物語、主たる物語のようだけれども、僕は、このサブの構造の方が、実は物語を一貫しているテーマであり、本質である。そう考えていた。だから、面白かったんだろう。

けもフレ最終話は、アクションゲームの最終面みたいで、すごくワクワクした。全員集合っていう時点で、謎とかぶっ飛んでいくんすよ、あれは卑怯だけれど、まあこまけえことは良い。ああ、これからは素直になろうと決意しました。